はい、今日のDailyArtでは人間の営みを陽気に真似るタコたちをご覧に入れます。これは、歴史や演劇、日常生活にまつわる役割を演じるタコを描いた一連のコミカルな小品の一つ。
左上では、僧兵弁慶(1155~1189年)と若き英雄、源義経(1159~1189)の五条大橋での伝説の決闘を二匹のタコが再現しています。その向かい側に見えるのは芸人一座。楽士と歌い手が伴奏を奏でる中、曲芸師がバランスをとっています。その下には、二人の小さな客に応対する飴売り。左手では、大げさな身ぶりで歌舞伎踊りを披露する三人組。画面の下では、二匹の体格のいいタコが、堂々たる行司の厳しい視線を受けながら相撲の取り組みをしています。
ユーモアに溢れた芝居がかった表現は、江戸時代末期を代表する浮世絵師の一人、歌川国芳の真骨頂。たくさんの猫を飼って頻繁に描いた熱心な猫好きとして知られていますが、実際には猫に限らず様々な動物を好んで描きました。猫、犬、狐、猿、蛙、魚、鯨、象、更には伝説上の獣に至るまで、国芳の作品にはあらゆる動物が登場します。中には、三枚続の作品全体が、人間のように着飾って振る舞う動物たちだけで埋め尽くされているものもあります。
ダイナミックな武者絵と、時に奇抜な、時に滑稽な趣を帯びた主題で特に高い評価を受けた国芳。1830年代から40年代初頭にかけては、西洋画の遠近法を名所絵に取り入れる試みも行いました。
今日の傑作は、新商品「日本の動物アート・ポストカード50枚セット」にも採用されています。是非、あなたのコレクションに加えてください!
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