ダリア、プティ・ジュヌヴィリエの庭園 by Gustave Caillebotte - 1893 - 157 x 114 cm ダリア、プティ・ジュヌヴィリエの庭園 by Gustave Caillebotte - 1893 - 157 x 114 cm

ダリア、プティ・ジュヌヴィリエの庭園

油彩/カンヴァス • 157 x 114 cm

  • Gustave Caillebotte - August 19, 1848 - February 21, 1894 Gustave Caillebotte

    1893

印象派を代表する画家の一人として知られているギュスターヴ・カイユボットは、熱心な園芸家、ヨット乗り、デザイナーとしての顔も持っていました。45歳という若さで亡くなる1年前に描かれた『ダリア、プティ・ジュヌヴィリエの庭園』からは、園芸に対する深い関心が見て取れます。これは、パリ北西部の郊外にあるプティ・ジュヌヴィリエの所有地に自ら設計した庭園。彼は、晩年の10年間の大半を、ここで花を育て、絵を描き、セーヌ川でヨット遊びをしながら過ごしました。

絵の主役は、前景で咲き誇る色鮮やかなダリア。その豊かな色彩と対照を成すのは、庭園の柔らかな緑と淡い青空。温室の脇に立つ女性(おそらく画家の長年のパートナー、シャルロット・ベルティエ)は手にした物をじっと見つめ、その傍らでは子犬が鑑賞者の方を向いています。

カイユボットの構図の巧みさは、庭園を通って家と温室に視線を導く力強い遠近法に如実に表れています。この入念な空間構成は、『パリの通り、雨』などの有名な都市風景画に見られる劇的な視点を想起させ、画家がその洗練された視覚表現をいかに効果的に田園風景に転用したかを物語っているのです。

P.S. カイユボットの色鮮やかなダリアは、何世紀にもわたって芸術家たちが花を愛でてきた証の一つ。花の絵のポストカード50枚セットで花の絵の傑作を見てみましょう。

P.P.S. 今日紹介した画家は、印象派を代表する画家の一人。ギュスターヴ・カイユボットの作品10点はこちら