近代美術の父、アンリ・マティスはイシー=レ=ムリノーの自宅の寝室でこの絵を描きましたが、そこに描かれているもののほとんどは、実際の様子とはかけ離れています。画面全体を覆う青に溶け込む壁、置物、窓の外の景色。部屋全体が平面的な模様のようです。この作品が制作されたのは、マティスにとって極めて重要かつ不安定な時期。当時パリではキュビズムが台頭し、構造よりも色彩に執着し続けるマティスに批評家からの批判が集中していたのです。彼が出した答えは、パブロ・ピカソの断片化された空間に対抗するのではなく、自分だけが実践していた、色彩に焦点を当て、それが絵を形作る要素になり得ると証明する取り組みに賭けることでした。
この傑作は、デイリーアートの12ヶ月ウィークリー・プランナーにも掲載されています。美術史に残る多彩な絵を満載した、1年の予定をしっかり管理できる素敵なアイテムですよ。
P.S. 10点の傑作を見ながら、マティス芸術の多彩な側面を探ってみましょう!マティスにまつわる詳しいストーリーについては、以下のコラムもご覧ください。