春の歌 by Maximilian Lenz - 1913年 - 121.5 x 186 cm 春の歌 by Maximilian Lenz - 1913年 - 121.5 x 186 cm

春の歌

油彩、カンヴァス • 121.5 x 186 cm
  • Maximilian Lenz - October 4, 1860 - May 19, 1948 Maximilian Lenz 1913年

マクシミリアン・レンツは、オーストリアの画家、グラフィックアーティスト、彫刻家です。画家人生のうち最も重要な時期は象徴主義者として過ごしましたが、後に彼の作品はだんだんと自然主義的になっていきました。

1890年代前半、レンツはブエノスアイレスで紙幣のデザインをしていました。1897年に故郷に帰ると、ウィーン分離派創設メンバーの一人となり、展覧会に幾度も参加しました。《ひとつの世界》という作品は当時の流行していた流れに則り、強烈な色合いを用いつつ夢のようで幻想的な絵を描きました。1899年春の第4回ウィーン分離派展覧会で展示され、批評家からはその「優美な魅力と夢見心地ながら眩い美しさ」や「純粋な優雅さと音楽的な多幸感」の漂うことから称賛を受けました。有名な分離派の定期刊行物『ヴェル・サクルム』も、同年にこの作品の特集を組みました。

この絵は、ダンサーのイザドラ・ダンカンが1904年にウイーンに滞在したことに影響を受けており、再生と再誕のサイクルという象徴的なテーマを共有しているとともに、中世的な衣装を描いています。こうしたアイデアや踊りとの結びつきは、クリムトの作品や象徴主義運動全体においても顕著に表れています。 

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