鳥たちのコンサート by Frans Snyders - 1630~1640年頃 - 136.5 x 240 cm 鳥たちのコンサート by Frans Snyders - 1630~1640年頃 - 136.5 x 240 cm

鳥たちのコンサート

油彩/キャンバス • 136.5 x 240 cm
  • Frans Snyders - 11 November 1579 - 19 August 1657 Frans Snyders 1630~1640年頃

楽譜を開いて枝に座るふくろうを囲む色とりどりの鳥たちを描いたこの作品は、イソップ寓話の「ふくろうと鳥たち」から着想を得て描かれたものです。スナイデルの影響により、この題材は17世紀のフランドル美術に広く普及しました。中世では、この寓話は宗教的な寓意のある物語として捉えられていましたが、スナイデルはそのような解釈とは一線を画しています。さまざまな種類の鳥たちが音楽の集いに参加することで擬人化、つまりコンサートという人間の営みを鳥たちに重ね合わせているのです。彼はこのテーマを通し、鳥たちの動物相が驚くほど豊かであることを証明してみせました。この絵には、ヨーロッパの森や野原、水辺に生息する鳥と、クジャクやボウシインコ属のインコ、ベニコンゴウインコなどヨーロッパで特に飼育されていた外来の鳥の両方が描かれています。作品の形式から見るに、この絵は "dessus-de-porte"(戸口の上に置く装飾パネル)としての役割があったようです。