セバスティアン・ストッスコップフはアルザス地方の画家。当時のドイツで最も重要な静物画家の一人です。1930年以降に再発見された彼の作品は、ゴブレットやカップ、とりわけグラスの描写が特徴的。グラスの入ったバスケットは、画家が好んで描いた主題です。この作品には、光の反射やグラスの透明感を表現する画家の能力が結実しています。バスケットの中には、意図的に乱雑に置かれた高価なグラスと銅や銀製のカップ。中身が詰まった金色一色に塗られたバスケットが、暗く、くすんだ背景を背に際立っています。前景には、人の命のはかなさを象徴する割れたグラスも見えます。
この絵を見ると、大晦日のパーティを思い出します。
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