「女三宮」を演じる坂東三津五郎と猫 by Utagawa Toyokuni - 1811年 「女三宮」を演じる坂東三津五郎と猫 by Utagawa Toyokuni - 1811年

「女三宮」を演じる坂東三津五郎と猫

錦絵 •
  • Utagawa Toyokuni - 1769 - 1825 Utagawa Toyokuni 1811年

今日は「国際演劇デー」です。この機会に、クラクフの国立博物館にある「ONNA - 美・力・恍惚展」から美しい浮世絵をお届けします。

歌舞伎の名優といえば、ひとつの芝居で何役もこなすことで有名です。三代目坂東三津五郎(1775-1831)は、歌川豊国によって「変身物」と呼ばれる一連の舞踊の中で、立役の代表格である彼が、連続する7つの舞踊で7人の人物を演じ分けたことを描いています。また、三津五郎は女性役にも挑戦し、雰囲気や衣装、演技の方法を次々と変えていくのがこの舞台の特徴であり、難しさでもありました。

ちなみに「女三宮」は、紫式部の小説の主人公である源氏の後妻として登場する、文学小説の世界に属する女性のことです。

- ベアタ・ロマーノヴィッチ