ルクセンブルク公園にて

楽しい土曜日をお過ごしですか？

チルアウトな週末のお供に、今日は Terra Foundation for American Art 所蔵の作品をご紹介しましょう。チャールズ・コートニー・カランによるこの絵は、近代の公園での人々の過ごし方を垣間見せてくれています。

パリの名門であるアカデミー・ジュリアンに生徒として通っていたカランは、2年目に当たる時期にこの絵を描きました。同じくアメリカから来て、勉強や仕事をしていたアーティスト仲間の多くがそうであったように、カランはフランスの首都での暮らしの在り方に魅了されていました。もともとルクセンブルク公園はマリー・ド・メディシスの宮殿に付随する形で造園されましたが、その後一般開放され、当時は既にパリジャンたちが最も賑わっていた憩いの場の一つとなっていました。そして現在も全く同じような様子のその風景を見に訪れると、この絵が描かれてから130年も経っていることに驚きを隠せません。