夏も終わりに近づいてきましたが、いかがお過ごしですか?ポーランドは早くも寒い秋の到来です!
スーラの短く、混じり気のない、はっきりした色彩の筆遣いが、作品を鮮やかで生き生きしたものにしています。赤いポピーの花の隙間に見えるウマゴヤシ(牧草)畑の遥か向こうには、何かの建物や住宅が点々と見えています。19世紀、まだサン=ドニがパリから分かれていた頃のだだっ広い野原です(現在は首都の北部になっています)。この絵はスーラが編み出した「分色主義」や「点描」と呼ばれる絵画手法の素晴らしい一例です。イギリスの画家であり批評家でもあったロジャー・フライ(1866年-1934年) がこの絵を所有していました。彼は印象派絵画や後期印象派絵画をイギリス人に紹介する役割を果たしました。
それではまた明日。
ズザンナ