本日の逸品、オットー式指輪は国立中世美術館のご好意でご紹介します。美術館では1月8日まで「ガラスー中世の創意展」を開催しています。私たちはこのような品々が大好きです。皆さんも気に入ってくださると嬉しいです!
この指輪は2009年に国立中世美術館に収蔵されました。オットー時代やザーリア朝の七宝焼は非常に珍しいものです。丸い受け溝に薄く焼いた丸い七宝の円盤をセットしてリングにし、さらに小さな球体をリング部分と飾りの付け根周辺に配しています。リング部分は繊細な作りで、三角形モチーフで飾られています。
分析の結果、この指輪は他の工芸品に使われていた部品を再利用したものであることが指摘されています。この七宝は黄金でできた宗教用工芸品の円形メダルだったのかもしれません。