受難の聖母 by Carlo Crivelli - 1455 - 1459年 - 71 x 48 cm 受難の聖母 by Carlo Crivelli - 1455 - 1459年 - 71 x 48 cm

受難の聖母

テンペラ、板 • 71 x 48 cm
  • Carlo Crivelli - c. 1430 - c. 1495 Carlo Crivelli 1455 - 1459年

今日はカルロ・クリヴェッリの初期の彼らしい作品を紹介します。

カルロ・クリヴェッリはイタリア・ルネサンスの画家で、複雑な構図と贅沢な装飾的描写で有名です。正確な誕生日や若い頃については謎に包まれている部分もありますが、彼は美術界に決して消えることのない跡を残しました。ヴェネツィア出身のクリヴェッリはザダルへ亡命し、その後をマルケ州(イタリア東部の地域)で暮らしました。注目すべきことに、この絵には古典の大文字を使ってサインと日付が書かれています。この美術作品は、磔刑を表した背景に、キリスト受難を象徴する道具を持った天使たちを描き、キリストの受難の寓意を複雑に編み込んでいます。興味深いことに、エルサレムはゴシック様式の尖塔で飾られ、東方の要素を持つ人物の姿もあります。そのうえこのパネルには、聖ペトロが兵士の耳を切り落としたエピソードや、実を結ばない木にとまるコンドル(死と残酷さの象徴)、白い軍馬にまたがる子供といったものが描かれ、素朴さと移ろいやすさが示されています。

なんて緻密なのでしょう! 何時間でも眺めていられますね! 

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P.P.S. この独特なルネサンスの画家とその謎めいた(そして驚くべき)作品についてさらに学びましょう!