ダヴィデを装った若い男の肖像 by ヤーコポ・コミーン ティントレット - 1555-60年頃 - 96,5 x 124,5 cm ダヴィデを装った若い男の肖像 by ヤーコポ・コミーン ティントレット - 1555-60年頃 - 96,5 x 124,5 cm

ダヴィデを装った若い男の肖像

油彩 キャンバス • 96,5 x 124,5 cm
  • ヤーコポ・コミーン ティントレット - 1518年 - 1594年5月31日 ヤーコポ・コミーン ティントレット 1555-60年頃

この絵は元は有名なイギリスの美術史家ケネス・クラーク氏のコレクションの一部でした。若い男性が旧約聖書(第1サムエル記17章1-58節)のダビデのふん装をしています。ダビデに殺されたペリシテ人ゴリアテの体の左後ろには逃げていくペリシテ人達の姿が見えます。クラーク氏をして「ドラクロワを思わせる」と記録せしめたように、全体がエネルギッシュな表現で描かれています。この人物はベネチアの名家の、いみじくもダビデという名の御曹司だと考えられています。この男性はブタペスト国立西洋美術館所蔵のパオロ・ヴェロネーゼ作『毛皮を着た男性の肖像』に描かれている者と同一人物と思われます。