ハープを持つ女性 by Elizabeth Nourse - 1887年 ハープを持つ女性 by Elizabeth Nourse - 1887年

ハープを持つ女性

油彩、キャンバス •
  • Elizabeth Nourse - October 26, 1859 - October 8, 1938 Elizabeth Nourse 1887年

お気づきかと思いますが、今月、DailyArtは女性画家を特集しています。今日も違いありません。 :) ウーマン・ヒストリー月間をお楽しみください!

エリザベス・ナースは、シンシナティ・アート・アカデミーを卒業し、ヨーロッパの芸術の都であるパリに移り住みました。1895年には、革新的な芸術家の組織である国民美術協会へ招かれ参加するという、大きな一歩を踏み出しました。国民美術協会は、政府の公式なサロンの展覧会での保守性や堅固な審査制度に不満を抱いた芸術家たちが創設した新しいサロンで、ナースは定期的に出展していました。

ナースのキャリアは、第一次世界大戦前の他の国外在住画家と同じようなものでしたが、ある局面では違っていました。彼女は、メアリー・カサットやセシリア・ボーと同じく、作品が国際的に認められた数少ない女性画家の一人で、彼女らと同様、男性画家ならぶつからなかった障壁に直面しました。彼女はまず、自分が本気の画家であることを証明しなければなりませんでした。なぜならば多くの女性画家は、どれだけ才能があっても、ゆくゆくは結婚したり教師になったりして、重要な作品群を残せない日曜画家だと思われていたからです。プロフェッショナルの地位を得るために、サロンや国際的な展覧会の全男性審査員に認められなければなりませんでしたし、ほとんどが男性であった批評家たちからも好ましい評判を得なければなりませんでした。男性画家には可能であった、こういった集団内で親交を築いてキャリアを前進させるということは、ビクトリア時代の女性である彼女には簡単ではありませんでした。当時パリの芸術家の生活の多くを占めていた、カフェでの社交などは、彼女には与えられていなかったのです。こういった不利な状況を埋め合わせるために、彼女にはいつも、家族の大きな支えや、彼女の作品に感心し、宣伝したり買ったりしてくれた女友達の巨大なネットワークがありました。

この素晴らしい女性画家についてもっと知りたい方は、次の記事をどうぞ 「エリザベス・ナース:まぎれもないアメリカの主要な女性画家」 、@DailyArtMagより。