媚薬(トリスタンとイゾルデ) by Koloman Moser - 1913年 - 195 x 210 cm 媚薬(トリスタンとイゾルデ) by Koloman Moser - 1913年 - 195 x 210 cm

媚薬(トリスタンとイゾルデ)

油彩、カンヴァス • 195 x 210 cm
  • Koloman Moser - 30 March 1868 - 18 October 1918 Koloman Moser 1913年

コロマン・モーザーは、ウィーン分離派の主要な画家の一人であり、ウィーン工房の共同設立者です。彼は様々な美術作品を手掛けました。たとえば、本、服飾品、ステンドグラス窓、陶磁器、吹きガラス、食器、銀製品、ジュエリー、家具、そして切手から雑誌の挿絵におよぶグラフィックアートなど。さらに油彩も描いていました。

本作でモーザーが私たちに見せるのは、リヒャルト・ワーグナーのオペラ『トリスタンとイゾルデ』の最もドラマティックな瞬間――復讐を企てる印象深いイゾルデと、驚くトリスタンの対面です。その英雄はまだ媚薬を受け入れることができず、迫りくる悲劇も避けられません。人物の間の緊張感、主役ふたりの間の楔のような背景に収まる船の漕手、非現実的な色使いは、この厳格な左右対称の構図における絶妙な部分です。 

この空想的な黄金の絵は、 日付なしのウィーン分離派スケジュール帳の中にも入っています! 自信をもってお伝えしますが、デジタルの画面と同じように刷り上がっていますよ。新年にぴったりのはずです。

P.S. ウィーン分離派の画家は金色が大好きでした! その好みが反映された最有名作の一つが、グスタフ・クリムトの極上の『黄金のアデーレ』です! それから、クリムトがあの有名な分離派会館に描いた『ベートーヴェン・フリーズ』もチェックしてみてください!