ピアノを弾くエマ

ジョージ・ベローズは都会の下町や歴史的な格闘技の様子を描いて有名ですが、140点もの肖像画も描いています。 彼自身の家族を描いた絵には素晴らしいものが多く、中でも妻エマと娘のアンとジーンの肖像画は秀逸です。

1914年に描かれた「ピアノを弾くエマ」はエマの肖像画の中でも最も優れていると言われていて、彼のテクニックの斬新さや、色彩やタッチの繊細さが遺憾なく発揮されています。エマのコバルトブルーのドレスは彼女の白い顔や強い視線とのコントラストが鮮やかで、非常に現代的です。

ベローズが初めてエマと会ったのは彼女がマンハッタンにあるウィリアム・メリット・チェイスの美術学校の生徒だった時です。彼は彼女に5年もの間求婚し続け、1910年にようやく彼女がそれを受けいれて結婚することになりました。

家族の肖像画を描いて有名な画家としてほかにジョン・シンガー・サージェントがいます。彼の素晴らしい絵もご覧ください！