秋の花

アウグスト・マッケはロヴィス・コリントの作品についてこう書いています。「彼にとって絵筆は剣、パレットは盾です。絵は彼の武器なのです。」 マックス・リーバーマン、マックス・スレーフォークトといったドイツ印象主義を代表する画家と共に、コリントは、20世紀初頭にヴィルヘルム二世の後ろ盾を得た芸術学校の硬直化したやり方に声高に異を唱えました。この進歩的なアーティスト達は、世界を自分たちの感性に従って表現するために、色彩と外形を自在に駆使するよう求めました。コリントは、絵のスタイルだけでなく、死や性的なものを題材にすることで変革を促します。画家の後期の作品は、この静物画のように激しい色遣いと奔放なタッチが特徴ですが、1930年代にナチスに押収され、美術館から撤去されてしまいます。「秋の花」は例外的に破壊を免れましたが、展示されないまま生き延びたのです。

よい週末を！

Zuzanna

P.S. 多くの画家が色鮮やかな秋に着想を得ました。著名な画家たちが描いた美しい秋の風景をこちらからご覧ください。