「アリゾナの最初のカウボーイ芸術家」としてよく特徴付けられるロン・メガージーは1883年にフィラデルフィアで生まれましたが、1896年、当時13歳の彼は父の死を契機にアリゾナに移住しました。人生を見つめ直して絵を描き始める1909年までずっとカウボーイとして、その職務に全うしていました。彼は77歳となる1960年にセドーナ近くのコットンウッドで亡くなりました。
ロン・メガージーは生涯を通して、新聞やカタログ、ポストカードなどの様々な媒体でイラストを掲載しています。西欧のイメージをデザインした彼は、パルプマガジン、ジャーナルそして恋愛風刺を主に手がけていました。
「ステンソンの最後の一滴」はカウボーイが水でいっぱいになったステンソンハットを持ち、そこから馬が喉の渇きを解消するように水を飲んでいるのを表現しています。このイメージは1924からステンソン社を広告展開するために用いられました。これは今日でもステンソンハットの内側に印刷され、ロン・メガーリーに描かれたそのイメージはおよそ1世紀もの間ステンソンブランドと関わりがあります。この絵には彼が農夫として最初に手がけた経験を反映したユーモアに、ある洞察が伺えます。さらに言うと、彼はまたアリゾナの自然の壮大さを表す「サンフランシスコの頂上」と題された製作物に見られるような風景画も手がけました。この馬に水をやるカウボーイは今やアイコン化された広告ですが、最初はカウボーイの生き方やアメリカの独立、誠実さ、強さを象徴する躍動的で映えるイメージでした。
- トニー・グピル
P.S. DailyArtマガジンにはカウボーイに関する記事を掲載していないですが、牛に関するものがあり、とても素晴らしいでしよ :) ぜひこちらでチェックしてみてください!