画家は、妻をペルシアの王女グラニダに見立てて描き、自身は羊飼いダイフィラス(ダイフィロ)としてペンダントに描き込んでいます。二人は、当時人気があったピーテル・コーネリスゾーン・ホーフトの田園戯曲『グラニダ』(1605年)に登場する恋人同士。女性は弓と矢を肩にかけていますが、誘惑的な衣装は狩人らしくありません。エロティックさはあからさま。バルトロメウス・ファン・デル・ヘルストは、アムステルダムでレンブラントと腕を競った高名な肖像画家です。
今日の作品は、プラハ国立美術館の協力で紹介しました。
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