書斎の聖ヒエロニムス by Antonello da Messina - 1475年頃 - 45.7 × 36.2 cm 書斎の聖ヒエロニムス by Antonello da Messina - 1475年頃 - 45.7 × 36.2 cm

書斎の聖ヒエロニムス

石灰に油彩 • 45.7 × 36.2 cm
  • Antonello da Messina - c. 1430 - February 1479 Antonello da Messina 1475年頃

聖ヒエロニムスは4世紀の学者兼修道士。彼がギリシア語から翻訳したラテン語版の聖書は「ウルガタ」という名で知られ、今日でもカトリック教会で使われています。聖ヒエロニムスは、ルネサンス絵画でも特に人気の主題でした。

初期ルネサンスのイタリアの巨匠アントネロ・ダ・メッシーナは、大きなアーチ形に穿たれた架空の石壁を通して、聖人の生活環境を盗み見るような構図を作り上げました。まるで人形の家の中を見ているようです。聖ヒエロニムスは、天井の高い大聖堂のような空間の中央にある書斎で座っています。その堂々とした高い円天井が象徴するのは、聖人の高貴な精神性と知性。書斎の棚には、書籍や陶器の花瓶、壺などミニチュアの静物がずらりと並んでいます。

ザラザラした質感、光沢のある質感、冷たさや温かさを感じさせる表面の描写は、画家の油彩の腕前がなせる技。ネーデルランド美術に着想を得たこの技法は、アントネロが今日の作品を制作した地であるヴェネツィアの画家に大きな影響を与えました。

P.S. 今日はオンライン・ラーニング・デー。この日を記念して新しいことを学んでみませんか。聖ヒエロニムスのように学識を深めましょう!デイリーアートのすべてのオンライン・コースが25%オフで受講できますよ!

P.P.S. 今日の作品に猫がいたことに気がつきましたか?こっそり猫が描かれている絵を集めてみました。捕まえられますか!