ノースイースター（ノーイースター）

メーンコーストの「ノーイースター」とは、異常に激しく長期間続く嵐のことです。北大西洋の巨大な温帯低気圧で、その名前は風が北半球の東海岸を襲うことに由来しています。反時計回りに回転する大暴風は、北西部一帯を覆い、北東から南東へと吹いていく傾向があります。1895年、ホーマーがこの作品を最初に発表したときは、小さな水しぶきの下の岩の上で身をかがめる、悪天候に備えた服装の2人の男が描かれていました。作品は好評で、アメリカ美術界の主力なコレクターであるジョージ・ハーンに買い取られましたが、ホーマーはより力強い印象になるように手直しをしました。

P.S. レンブラントの「ガラリアの海の嵐」には嵐のさなかの海が風景として描かれています。オランダの巨匠、レンブラントの作品についてはこちら。