ヘンドリッキエ・ストッフェルスの肖像 by Rembrandt van Rijn - 1656年 - 67 x 88.5 cm ヘンドリッキエ・ストッフェルスの肖像 by Rembrandt van Rijn - 1656年 - 67 x 88.5 cm

ヘンドリッキエ・ストッフェルスの肖像

油彩、カンヴァス • 67 x 88.5 cm
  • Rembrandt van Rijn - July 15, 1606 - October 4, 1669 Rembrandt van Rijn 1656年

魅惑的な人だと思いませんか?

2019年は、レンブラント・ファン・レインの死後350年を記念する年です。一年を通して、世界各国で特別展や展示会が開かれることでしょう。これについては今後も投稿するつもりです :) その間に、お気に入りのレンブラント作品を一つご紹介したいと思います。

女性が半開きのドアに体を預けながら、鑑賞者を見ています。くだけたポーズや、襟ぐりの深い白の肌着の上にゆるく結ばれた、ところどころ暗い赤色に輝くハウスコートからは、画家とモデルが近しい関係にあったことがうかがえます。こうした理由から、この女性はレンブラントの連れであるヘンドリッキエ・ストッフェルスだ、ということが分かりました。彼女は、他の何人かの画家の絵画でもモデルを務めています。

レンブラントはこの肖像画に関して、パルマ・イル・ヴェッキオが描く高級娼婦たちの肖像画からインスピレーションを得ています。このことについて確証が得られたのは、科学的調査によって、右腕の動きが元々ヴェネチアのモデルと一致しており、その後徐々に修正されたことが分かったことによります。ヘンドリッキエのチェーンについた指輪は、彼女に既婚女性としての地位を与えている一方で、高級娼婦のポーズには、教会から反対された婚外の関係であることが反映されています。

また明日!

P.S. レンブラントの最も悲しい愛の物語を読みたい方はこちら

今日は国際猫の日でもあります。このアプリでは逃してしまうことになってしまい、すみません。ですが、DailyArtマガジンではこの機会に、猫がどうやって美術史界を支配したかについての記事をお読みいただけます……。