Lトレインの夜 by Edward Hopper - 1918 - 18.7 x 19.9 cm Lトレインの夜 by Edward Hopper - 1918 - 18.7 x 19.9 cm

Lトレインの夜

エッチング • 18.7 x 19.9 cm
  • Edward Hopper - July 22, 1882 - May 15, 1967 Edward Hopper 1918

Lトレインは、ニューヨーク市地下鉄Bディビジョンを走る高速鉄道です。 マンハッタンのチェルシー地区8番街駅とブルックリンのカナーシー地区ロッカウェイ・パークウェイ駅間を24時間運転で運行。クイーンズのハルシー・ストリートも経由するので、リッジウッドの住民の足としても利用されています。ニューヨーク市地下鉄としては初の通信システムを使った自動運行路線です。

エドワード・ホッパーは1913年、31歳の時にニューヨークのグリニッチ・ビレッジに居を構え、生涯をそこで過ごしました。彼は、そこで都市生活の雑踏と孤独を知ったのです。当時、アメリカの都市人口が急増する中、そこに住む人々は近所付き合いもなく暮らしていました。Lトレインに乗ったホッパーの視線の先には、「車窓から一瞬垣間見えるオフィス内部の暗さが心に映す、新鮮で鮮明な残像」があったのかもしれません。それぞれにドラマがあるはずのオフィスは、大都会の人の海に浮かぶ、忘れられた孤島のようです。

P.S. エドワード・ホッパーのスケッチにはきっと驚きますよ!