「マルチン・ベンカ展」は、スロヴァキア国立自然史博物館のブラチスラヴァにある歴史分館とマルチンにあるマルチン・ベンカ分館の合同プロジェクトです。この展覧会は、スロヴァキアの近代美術界における優れた画家、マルチン・ベンカ(1888~1971年)の生誕130年を記念して開催されます。展覧会は、2019年の12月まで、ブラチスラヴァ城の中の歴史分館が会場となります。
絵画に加えて、マルチンは、グラフィックデザインやイラスト、建築、そして時折、小さな生活用品のデザインも手掛けています。ベンカの最大の道楽は音楽でした。彼は回想録の中で、画家になるよりも音楽家になるべきだったという考えを述べていますが、このことは彼の音楽に対する情熱の強さをよく表しています。彼は、14歳からバイオリンの演奏を始めました。そして、この道楽を極めるため、彼は生涯を通じて、彼のスタジオでの友人向けのコンサートー彼は弦楽カルテットに加わっていましたーを開催していました。作曲も時々していました。スロヴァキアの民俗的な装飾とキュビズムの要素から着想を得て、ベンカはユニークなバイオリンを作っています。彼は、その新しいバイオリンが伝統的なバイオリンと同様の音色を奏でられるよう工夫しています。彼が生涯で製作したり手を加えたりした13個のバイオリンのうちの一つが、この展覧会で展示されます。
モニカ・ヴァレコヴァ
追伸:楽器は、カラヴァッジョの「音楽家たち」という絵画にも描かれています。その絵についてはこちらの記事をご覧ください。