読書 by Berthe Morisot - 1873 - 74.3 x 100.3 cm 読書 by Berthe Morisot - 1873 - 74.3 x 100.3 cm

読書

油彩 布 • 74.3 x 100.3 cm
  • Berthe Morisot - January 14, 1841 - March 2, 1895 Berthe Morisot 1873

印象派の画家はわずかの例外を除いてほとんどが男性ですが、その例外の一人がベルト・モリゾです。モリゾの作品は、解き放たれた自由な筆遣いなど印象派の特性を思わせるものが多い一方、取り上げる題材は女性であることの制約を感じさせるものが少なくありません。彼女は例えばこの作品で姉を描いたように、家庭の中や友人、家族に題材を求めることがしばしばありました。

この美しい女性は彼女の姉、エドマです。しかしこの絵は肖像画ではありません。モリゾはこの作品で屋外の自然をメインテーマとして描きました。エドマの白いドレスにはラベンダー、青、黄色、バラ色などの色調が繊細に溶け込んでいて、これはモリゾが光の反射を描く時の典型的な手法です。巧みで勢いのある筆遣い。この作品は新鮮で活気に充ち、なおかつ繊細な魅力があると評判です。モリゾはこう記しています。「私は毎日神様に私を子どものようにしてくださいと祈っています。子どものように先入観なく自然を見て、描くことができるようにです。」モリゾは18世紀のフランス画家ジャン・オノレ・フラゴナールのひ孫にあたります。彼女はこの作品を含む4作品を1874年に行われた第1回印象派展に出品しています。

この作品はクリーブランド美術館所蔵です。

追記:同時代の卓越した女流画家にはメアリー・カサットがいます。カサット作の暖かく愛らしい肖像画をこちらからご覧下さい。