ワインのある自画像 by Edvard Munch - 1906年 - 120 x 110 cm ワインのある自画像 by Edvard Munch - 1906年 - 120 x 110 cm

ワインのある自画像

油彩、キャンバス • 120 x 110 cm
  • Edvard Munch - 12 December 1863 - 23 January 1944 Edvard Munch 1906年

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1863年の今日、世界の美術史に残る作品である≪叫び≫を描いた、エドヴァルド・ムンクが生まれました。 

1900年代初期までには、ムンクは名の知られた芸術家となっていました。しかし彼個人としては、アルコール依存症と怒りと不安に苦しめられた時期でした。1904年から1907年にかけて、ムンクは孤独をテーマとした自画像をいくつも描いています。《ワインのある自画像》は1906年にワイマールで描かれました。一人でテーブル席に座り、ワインボトルとグラスと皿を目の前にしています。前屈みになった姿勢と弱々しく重ねられた両手は、完全なる無力を表しています。背景には、ウェイターのような二つの姿が背中合わせで立っています。二人の体は一体であるかのように描かれ、上の部分がムンクの身体から生え出たようになっています。それぞれ違う方向を向いた二つの頭は、描き手の心の中の相反する力のメタファーとして解釈できます。心が二つに引き裂かれている状態というのは、これ以外のムンクの絵画にもいくつか見いだせます。

P.S. 夏が恋しいあなた、ムンクが夏の夜を描いたくらくらするようなセレクションをぜひご覧あれ<3