睡蓮

本日のデイリーアートはToledo Museum of Art特集の最後の日曜日になります。楽しんでいただけると幸いです。来週の特集はイタリアンバロックにおいて最優秀の作品を届けてまいりますのでお楽しみにしてください！

クロード・モネはジヴェルニーにある自宅の庭の池を描き、「自然の一時的な面を絵に収める」という自分の願望を作品を通して実現させた。1908年にモネは「この水と水に反映されている景色はもはや（私の）こだわりのようなものになっている」と書いた。このこだわりをはじめ、モネは睡蓮をテーマにした大規模円形の絵画制作プロジェクトに取り組み、フランスへの贈り物にした。本プロジェクトはモネのほぼ残りの人生がかかり、亡くなる（1926年）直前までにようやく完成した。モネはあらゆる照明や天気のなか、60枚以上の睡蓮の池を対象とする絵画などを完成した。最終的に22枚の大規模パネルはパリにあるチュイルリー公園のオランジュリー美術館の2室に設定されている。

植物、水、空という三つの要素はトレド美術館収蔵品のこの「睡蓮」にて溶け込んでいくようだ。この絵画における方向性のない立体感やあやふやな地平線、大胆な運筆や色の変わりは抽象的な絵画という印象を与える。本作は『朝』の3パネルの一つに対する未完成の作またはスタディーだったようである。

また明日！

P.S. モネと一緒にジヴェルニーの美しい庭を見てみよう。＜３

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