サンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館の象徴的な作品、『リッタの聖母』がレオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年を記念して特別にポルディ・ペッツォーリ美術館で観覧できる。
この作品はミラノと深く関係があり、ダ・ヴィンチがルドビコイルモーロ宮殿滞在中の1490年頃描かれたものだとされている。『リッタの聖母』という題もコルソ・マジェンタのリッタ宮に保管されていたコレクションにちなんだものである。御子と授乳する聖母の姿は素晴らしい。聖母の外套、そして背後に見える空の色をより青く引き出すために使用されたラピスラズリの粉末はとても高価な物であり、この作品を委託したのは見識にあふれた富豪であったことがうかがえる。
またこの作品は1865年、アントーニオ・リッタ・ヴィスコンティ・アレーゼ(1819年-1866年)によりエルミタージュ美術館に渡る。15世紀前半にロンバルディアでこの絵画のコピーや作品が多々派生しており、当時の芸術家にも人気であった。19世紀にはこの作品がダ・ヴィンチによるものだという意見が美術史学者達の間に広まっていた。
みなさん、どうか素敵なクリスマスを♥︎ご家族やご友人に幸多い事を願います♥︎
ズザンナ & DailyArt チーム一同より
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