受胎告知 by Fra Angelico - 1426年頃 - 162.3 x 191.5 cm 受胎告知 by Fra Angelico - 1426年頃 - 162.3 x 191.5 cm

受胎告知

テンペラ/板 • 162.3 x 191.5 cm
  • Fra Angelico - c. 1395 - February 18, 1455 Fra Angelico 1426年頃

ドミニコ修道会の修道士フラ・アンジェリコは、主に宗教画を描いた初期イタリア・ルネサンスの画家。今日紹介する祭壇画は、フィレンツェに近い、画家の故郷フィエーゾレのサン・ドメニコ修道院のために制作されました。中央のパネルには、柱廊で大天使ガブリエルがマリアに受胎告知をする様子が描かれています。左側には、天国から追放されんとするアダムとイブ。福者アンジェリコあるいはイタリア語でベアート・アンジェリコとも呼ばれるフラ・アンジェリコは、モチーフを細部に至るまで精緻に描き、自然や、描かれた物と人物の性質を表現することにこだわりました。彼が創造したスタイルは、後期イタリア・ゴシック様式とルネサンスの新しい様式の融合。その一例が建築物の奥行きで、飾り気のない、正方形の舞台が中心を占めるという、ブルネレスキが推奨した考え方を踏襲しつつも、アンジェリコの初期作品には若干の誤差が見られるのです。 1982年に、その聖性を認めた教皇ヨハネ・パウロ二世によって「福者」に列せられたため、公式に「福者」の称号が与えられました。

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