今日の作品はカトヴィツェのシレジア博物館と3月3日まで『自然の神秘とおとぎ話』がご覧いただける ING ポーランド芸術財団にご協力していただきました。お楽しみください^^
『私の素晴らしさ III 』でクリクは自身を数世紀前の女王エリザベス1世のような壮大な位置づけで演出しました。女王が手にする権威の象徴の代わりにキュウリとセイヨウオトギリの花が見られます。独特でシンボルにあふれた礼装は幾度となく反復される不思議な体勢のヒト(全てクリクのモデルを長年務めたモデル、ズビグネフ・リベラ)から織りなされています。作者は象徴的な写真の世界観を自身で制作した画像やそれらを増幅させ、ヨーロッパの歴史と伝統を表しました。作品についてクリクは「昔、裕福な貴族達は様々な宝石といった貴重品を集めたでしょう、私は画像を集めている。しいて言えば、私は画像に恵まれている。身に纏っている」と解説していました。
P.S. クリクの作品は王者の肖像が題材になっています。イギリス王家の肖像とその権力、そして宣伝力についてはこちらから。