この作品には、当時の衣装をまとってコーヒーを飲んでいるオスマン帝国の貴婦人と、その召使が描かれています。本作は、フランスの画家ヴァンモアが制作を担当した『中近東諸国の様々な人物を描いた100枚の版画選集』の中の1枚『ソファに座ってコーヒーを飲むトルコの娘』に着想を得たものです。選集の版画では、召使は立って給仕していますが、ここでは貴婦人の左側でかがみこんでいます。女主人のネックレスと華やかな頭飾りは、コルネリス・デ・ブラウンが1698年に出版した『レバントへの旅』に描かれている2人の女性のイラストからアイデアを拝借しています。オランダの旅行家であり画家でもあったブラウンは、17世紀にオスマン帝国を旅しました。
トルコの女性がコーヒーを飲む姿を想像して描いた作品ですが、とても美しいですね。
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