John Constable
コンスタブルはサフォーク（イギリス）で製粉業者を営む裕福な家庭に生まれ、農作業、家畜、渡し船、風車、水車、干し草の山など、我々が思いつく限りのありとあらゆる農村の風景に囲まれて成長しました。父親は彼が家業を継いでくれることを望んでいましたが、コンスタブルは息子にそれを譲って、自分はロンドンの国立美術学校に入学しました。そして足繁く帰省しては生まれ育った所の田園風景を描きました。
コンスタブルはターナーなどのように人里離れた荒凉とした激しい風景を描くことを拒み、彼自身が親しんでいる人とのふれあいを描くことを好みました。ターナーと異なり自然の中での田舎暮らしをよく知っていたからでしょう。コンスタブルにとって自然に囲まれた田舎は故郷であり、予測不可能な未知の世界ではありませんでした。自然と調和して生きる人々の暮らしが息づくのどかで居心地の良い場所だったのです。
- サラ・ミルス記
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