車に乗った女とパグ by Gerda Wegener - 1927年 車に乗った女とパグ by Gerda Wegener - 1927年

車に乗った女とパグ

油彩/紙 •
  • Gerda Wegener - 15 March 1886 - 28 July 1940 Gerda Wegener 1927年

ゲルダ・ヴィーグナーはデンマーク芸術を代表する人物。ゲルダとその夫アイナー・ヴィーグナーの関係をテーマにした映画「リリーのすべて」をご覧になった方はご存知かもしれません。1930年、おそらく史上初めて性別適合手術を受け、肉体的にも法的にも女性になったアイナー。ゲルダはその伴侶を支えました。アイナーは性転換後に戸籍上の名前をリリー・エルベと変えましたが、最後の手術後の合併症が原因で翌年に亡くなってしまいました。

一人の女性画家として、共感と欲望の眼差しを等しく向けながら女性の美を描いたゲルダ・ヴィーグナー。 媚びを売る若い女、グラマラスな歌姫、官能的な女性は彼女のお気に入りの主題でした。ゲルダは、粋な服装や仮面、演劇などを通してアイデンティティをめぐるゲームを繰り広げる人々に深く魅せられたのです。彼女の芸術を語るには、トランスジェンダーとなった夫の肖像画も忘れてはいけません。ゲルダの作品のモデルを務めて女性としての自我を確立したリリーは、化粧をし、ウィグやドレスに靴、エキゾチックな扇子などを身に着けて、妻の前でポーズをとったのです。

P.S. ゲルダ・ヴィーグナーについて興味がある方は、彼女の生涯と芸術に関するコラムをご覧ください。

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