印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワールは、イタリア旅行中の1881年10月後半にヴェネツィアを訪れました。彼のヴェネツィアを描いた作品はおもに、街の象徴的なランドマークを取り上げています。本作でルノワールがとらえたのは、真昼の太陽にきらきらと光るサン・マルコ寺院のドーム。この絵はスケッチのような状態のままで、工房での仕上げは一切されていません。見ての通り印象派の技法が用いられ、カンヴァスのほぼ全体は、混色されていない明るい色彩の太いストロークで素早く描かれています。単純な絵具の塗りが、教会のファサードを流れ落ちる光、広場の人々、羽ばたく鳩の姿となっています。
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P.P.S. ヴェネツィアの魅惑的な美しさは、世紀を超えて画家たちにインスピレーションを与えてきました。有名画家が描いたヴェネツィアを見てみましょう。