花瓶の花 by Jan Brueghel the Elder - 17世紀前半 - 76 x 101 cm 花瓶の花 by Jan Brueghel the Elder - 17世紀前半 - 76 x 101 cm

花瓶の花

油彩/板 • 76 x 101 cm
  • Jan Brueghel the Elder - 1568 - January 13, 1625 Jan Brueghel the Elder 17世紀前半

ヤン・ブリューゲル(父)は、当時最も名が知られていた花の画家の一人でした。ブリューゲルが初めて描いた花の静物画には春と夏の花が72種類も描き込まれ、1605年以降の彼の作品は、静物画という誕生して間もないジャンルに新たな複雑さと深みをもたらしました。その画風は、過度に華美に陥ることなく、隙間なく活けられた花と明るい色が特徴。お気づきのように、この絵の花の組合せは実際にはあり得ません(でも美しい!)。ブリューゲルは、細部にまでこだわった極めて精緻な描法で、一つ一つの花が微妙な色合いを持つ、色とりどりの花束を創造したのです。

デイリーアート・マガジンの今週のテーマは「絵画の中の植物」。もっと花が欲しい方は是非ご一読ください。

P.S. 北半球ではもうすぐ春。今週のデイリーアート・マガジンのテーマは「植物」にしました。テーマは週替わり、デイリーアートで紹介する作品のプレビューも載っているニュースレターの購読はこちらから。