17世紀のオランダを生きた人たちは、ユーモアのセンスがあったに違いありませんね! : D
これは一見、微笑む若い女性というシンプルな絵ですが、実は娼婦の肖像画です。当時の報告には、彼女たちの能力を宣伝するための似顔絵の展示についての記録があります。「後ろから私を見分けられるのは誰?」というメダルの銘文から、この絵の官能的な性質がはっきりします。暗い背景に対する明るいハイライトと、立体感を出すための念入りな陰影法は、画家が17世紀初期にローマで発達させたおなじみの絵画様式の要素。彼はそれらを効果的に用い、モデルの体の存在感を高めました。
P.S. 17世紀オランダのもっとも有名な女性の絵画といえば、フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』。あの少女が誰なのかは、未だに謎に包まれています。彼女は実在したのでしょうか? こちらからお読みいただけます!