Elizabeth Nourse
シンシナティ美術館の特集月間が続きます。今日はこの素晴らしい少女の肖像画です。素敵な日曜日、ごゆっくりご覧ください！
エリザベス・ナースは、オハイオ州シンシナティ近郊のマウント・ヘルシーで生まれ、風俗画、肖像画、風景画を描いた写実主義の画家。「アメリカ初の女流画家」「在仏アメリカ人女流画家のトップにして、女性として同時代で最も優れた画家の一人」と評されたナースは、フランスの国民美術協会展に入選した初めてのアメリカ人女性でもあります。彼女の作品はフランス政府に買い上げられ、リュクサンブール美術館の永久コレクションになりました。
今日の作品は、画家が両親を亡くした1882年の制作。同年、パトロンの支援を受けて、美術の勉強を続けるためにニューヨークに出て、アート・スチューデント・リーグでしばらく学びました。そこで彼女はウィリアム・メリット・チェイスに出会い、大きな影響を受けます。ナースは、パリに渡る前に描く技術を習得しただけでなく、描くべき主題も見つけました。当時のサロンの画家たちに人気があった農民を主題とした絵画に興味を示したのは、アメリカ中西部で描いてきたシンプルな題材に対する強い関心の延長でしかありませんでした。それは、田舎の人々のありふれた日常、とりわけ働く女性たちや母子、黒人女性の肖像、田舎の風景といったものでした。
P.S. シンシナティ美術館コレクションのもう一つの傑作をこちらからご覧ください！