ホテル・フォーラム by Halina Eysymont - 1975年 - 116 x 116 cm ホテル・フォーラム by Halina Eysymont - 1975年 - 116 x 116 cm

ホテル・フォーラム

油彩/カンヴァス • 116 x 116 cm
  • Halina Eysymont - 1932 Halina Eysymont 1975年

ハリーナ・アイスモント(1932年生まれ)は、ワルシャワの美術アカデミーで絵画を学びました。彼女が描くのは風景画が中心。その写実的なスタイルは、抽象絵画に背を向けて、具象絵画に回帰して現実を描写しようとした画家たちが1960年代に始めた新具象絵画に由来します。

ここに描かれているのは、ポーランド、ワルシャワのマルスザワコウスカ通りとエロゾリムスキー通りの交差点にあるフォーラム・ホテル(現ノヴォテル)の夜景。 濃い瑠璃色の空を背景に立つすらりとしたシルエットは、明かりに照らされたロトゥンダ(PKO銀行本店)の姿と対照を成しています。1972年から1974年にかけてスウェーデンのスカンスカ社によって建てられたフォーラム・ホテルは、70年代、共産主義国だったポーランドが西に門戸を開こうとした意志の表れでした。高さは100メートルを超え、当時のワルシャワで2番目に高いビルだったその威容は、贅沢で現代的な西の象徴。慢性的な画材不足に悩んでいた当時の画家たちの例に漏れず、アイスモントも現代的な高層ビルのイメージを、リネンのテーブルクロスの上に描いたことは興味深い事実です。

今日の作品は、ワルシャワ国立美術館の協力で紹介しました。

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