ヘロデ王から逃がれる途上、道端で休む聖家族の姿です。後ろには崩れかけたレンガの壁があります。疲れ切って、ヨセフは眠りに落ちていますが、マリアは赤ちゃんに乳を飲ませています。惨めでありながらも尊厳に満ちた姿、そして厳しい運命を受け入れる謙遜さ。ジェンティレスキはこの絵の中で、カラヴァッジョの写実主義と彼の母国トスカーナの美意識を融合しています。
今日の作品はウィーン美術史美術館のご協力でご紹介しました。こちらは私が大好きな欧州の美術館の一つです。
ボーナスです!こちら、同美術史美術館所蔵のちょっと不思議な作品5点。お楽しみください。