アンティークの漆の能面 by Henri-Charles Guérard - 1882年 - 32.4 x 23.4 cm アンティークの漆の能面 by Henri-Charles Guérard - 1882年 - 32.4 x 23.4 cm

アンティークの漆の能面

エッチング・ドライポイント、紙 • 32.4 x 23.4 cm
  • Henri-Charles Guérard - April 28, 1846 - March 25, 1897 Henri-Charles Guérard 1882年

私たちがアムステルダムのゴッホ美術館を大好きなのはご存知ですよね? 現在、同館では(一部オンラインで!)「Here to Stay:10年間の注目すべき収集品とその物語」展が開催中です。同館にはゴッホの傑作だけでなく、その他の画家の非常に膨大なコレクションもあるんです。

美術作品自体に加え、作品に関する物語もこの展覧会の主役です。さらに保存部門のスタッフからアムステルダム市民まで、さまざま人たちがこの10年間のお気に入りの収集品にまつわる個人的な物語を披露しています。きっと興味深いですよ。今日は学芸員のフルール・ルース・ローサ・ド・カルヴァジョさんの書いたお話を紹介します。お楽しみください!

「私のとっても大好きな版画家、アンリ・ゲラール。このエキセントリックな画家は非常に熟練した技術者でした。自分の印刷機を持っており、それで絶え間なく実験を重ねました。とにかくあらゆる熱狂的な衝動に従っていたのです。主題と技術のどちらも日本の版画に影響を受けていましたが、独自のルールもつくり、繰り返し新しい手法や素材を試していました。それぞれの絵で、数え切れないほどのバージョンを刷りました。インクの色や紙を替えながら...。ゲラールが私を驚かせなかったことは決してありません。それが、彼の作品を買い続けたいと思う理由です。その機会を見逃す必要はありません。なぜって、彼の作品を手に入れるにはたった2~300ユーロほどでいいんです。けれど美術館の収集方針となれば、自分の趣味を優先させないことが大切。収集品の選択は個人の好みを越えなければいけません。だから収集品の決定は常にチームで行われるのです。」

P.S.  ゴッホ美術館のスタッフに、お気に入りの作品を聞いてみました。わかったことはこちらです! <3