メキシコ人の医師(イルマ・メンドーサの肖像) by Diego Rivera - 1950年 - 71 x 50 cm メキシコ人の医師(イルマ・メンドーサの肖像) by Diego Rivera - 1950年 - 71 x 50 cm

メキシコ人の医師(イルマ・メンドーサの肖像)

油彩/カンヴァス • 71 x 50 cm
  • Diego Rivera - December 8, 1886 - November 24, 1957 Diego Rivera 1950年

今月は、ブライステン美術館の特集月間。今日はメキシコ美術の傑作を紹介します。

女優のコルンバ・ドミンゲス、マリア・フェリックス、闘牛士ヘレン・N・スター、ダンサーのアナ・メリダ、哲学者で公民権擁護者のコーリス・ラモント、そして外科医の草分けイルマ・メンドーサ。これらの多才な人々にはほとんど接点がありませんが、唯一の共通点は1950年代初頭にディエゴ・リベラに肖像画を描いてもらったこと。1930年代初頭からリベラが亡くなる1957年まで、画家のサン・アンヘルのアトリエは、メキシコで最も有名な画家に絵を1枚描いてもらおうと、外国からの訪問客や国内の名だたるセレブたちが競って足を運ぶ場所でした。リベラが描く肖像画の多くでは、モデルはアトリエを飾るエキパレ・チェア(訳注:木と皮でできたメキシコの伝統的な椅子)に座り、メキシコっぽい雰囲気を出すために、傍らには画家所有の「ペタテ」(訳注:ヤシで編んだマット)や先住民の彫刻が添えられていました。リベラの女性に対するイメージを反映して、女性は伝統的な衣装を身にまとっていようが、流行の最先端のドレスを着ていようが、官能性を誇張して描かれました。

メンドーサの率直な肖像画は例外的。そこに描かれているのは、白い手術着を身に着けた一人のプロフェッショナルの医師。何よりも力強い両手と目が強調されています。 この肖像からは、医療行為、とりわけ手術に対するリベラの長年の関心を見て取るべきでしょう。彼は、医療行為を自分自身の画家としての「行為」に関連づけて考えていました。手術のイメージは、既に1920年代初頭の作品に現れており、国立心臓病研究所からの注文で制作された『心臓病学の歴史』(1943~44年)や、デ・ラ・ラサ病院にある『メキシコの薬の歴史』(1953年)は、明らかに医療のイメージにあふれています。

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P.S. 自画像で見るディエゴ・リベラの生涯はこちら