引き続きノースカロライナ美術館の特集月間をお送りします。お楽しみいただけますように! : )
16世紀初期、スペインの征服者がチョコレートを新大陸からヨーロッパへ持ち込みました。チョコレートはヨーロッパではまず最初に、すりおろしたチョコレートペーストをワインや水に入れ、砂糖で甘みを足し、バニラや様々なスパイスで香りをつけた飲み物として楽しまれました。17・18世紀の間、ホットチョコレートはスペインのあらゆる社会階級の人々に大人気の飲み物となりました。
この愛嬌たっぷりの絵では、若い男性がひざまづいて大きなチョコレートの板を削っています。作業は、メキシコやグアテマラの先住民の間でとうもろこしを挽くために広く使われていた「メタテ」という石皿の上で行われており、おそらくチョコレート同様、それも新大陸からスペインに持ち込まれたのかもしれません。石皿の下には火の入った小さな器があり、固いチョコレートを柔らかくして扱いやすくしています。前景の大きなボウルには粉々の材料が入っており、さらにその手前にはチョコレートの塊が木の容器や、手紙か何かの書類の上に置かれています。書かれた文章はほとんど読めませんが、左下の「casa」(家)といったスペイン語の一部が見えています。
P.S. チョコレートに勝るものはありません! こちらで温かいホットチョコレートを一杯ご堪能ください。
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