青い根っこ

植物や野菜は私たちのお気に入り。特に笑顔のものは！

今日紹介する青い根っこは、15世紀の北イタリア（おそらくヴェネト）で制作された素晴らしい草本誌（植物の名称と解説を記した書籍）からの１点。いくつかの異なるスタイルのイラストで構成されているのは、何世代もにわたって描き加えられていったことの証です。始まりは15世紀初頭。およそ70点の、高度に様式化された植物に描かれた図案や人の顔、空想上のイメージには、全般的に中世の伝統が見られます。15世紀の後になって、100ページのイラスト集が追加で綴じ込まれました。そこには更に多くの植物の水彩画が、左ページや元々は余白になっていた部分に描かれ、イタリア語のラベルや解説も新たに書き加えられています。この増補版に含まれている、極めて写実的なイラスト群は、おそらく標本か、出来のいいスケッチを見ながら描かれたと思われます。でも、私のお気に入りは顔付きの植物です。

今日の作品のような素晴らしい絵をそばに置いて来年を過ごしたい方は、デイリーアートの2022年カレンダーをチェックしみてください。

P.S. 植物はお好きですか？　絵画の中の植物と若い男性をこちらでご覧ください！ちょっとセクシーなものもありますよ。