若い女性の肖像

私たちはルネサンス期の女性画家を多くは知りません... しかし、女性が職業的な機会や芸術のチャンスにそれほど恵まれなかったその厳しい世界で、自身の才能を発揮しようとした勇敢な画家も少ないながらも存在しました。その一人がシスター・プラウティッラ・ネリです。彼女は独学の修道女画家で、フィレンツェで最初のルネサンス期の女性画家。フィレンツェのサン・マルコ広場にあるシエナの聖カタリナを祀るドミニコ教会の修道女で、サヴォナローラの教義とフラ・バルトロメオの美術作品に多大な影響を受けました。

ネッリは多くのパトロン（女性も含む）の支持を得て、大小さまざまの作品を制作しました。それらは、16世紀の美術史家で画家のゴシップにも詳しかったジルジョ・ヴァザーリの有名作『画家・彫刻家・建築家列伝』で触れられており、私たちが知るところとなっています。彼女の作品は、宗教的な主題で人物の表情をはっきりと描写しているのが特徴です。ネッリは正式な美術教育を受けませんでしたが、マニエリストのアーニョロ・ブロンズィーノや盛期ルネサンス期のアンドレア・デル・サルトの作品を模写して学びました。しかし一番のインスピレーションの源となったのは、フラ・バルトロメオ作品の模写だったようです。

今日は、通常の油彩のための習作とされるドローイングを紹介しました。美しいですよね？

P.S. シスター・プラウティッラ・ネリに魅了されたあなたへ、彼女にまつわるいくつかの重要な事実をお伝えします。 彼女は、女性画家ポストカード50枚セットにも、その他49人の素晴らしい画家とともに取り上げられています。DailyArtショップをチェックしてください。