John Singer Sargent
スコットランド国立美術館の特集月間が続きます。今日はジョン・シンガー・サージェントの肖像画の傑作。アメリカで生まれ、海外で活躍したサージェントは、エドワード王時代の豪華さを想起させる「当代一流の肖像画家」として知られています。
自信に満ちた視線とくつろいだ姿勢のアグニュー夫人（本名ガートルード・バーノン）を描いたこの肖像は、当時としては異色の作品でした。のびのびとした感性が、滑らかにさっと掃いたような筆さばきによって強調されています。1893年にロンドンのロイヤル・アカデミーに展示されるやいなや、評判となったこの作品に対する好意的な評価は、英国でのサージェントの地位を確かなものとしました。それは同時に、アグニュー夫人を上流階級のセレブとしてデビューさせることにも一役買ったのです。ところで、サージェントの肖像画の中でも最も有名で、物議を醸した作品をこちらでチェックしてみてください。
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