レオポルド美術館特集月間の日曜ですので、同館のコレクションの傑作をご紹介しましょう。
シーレは、受容の範囲をいかにして押し広げていったかで有名です。『交わり』に描かれた二人はまだ服を着ていますが、見たところ交わりの最中です。その行為はむしろ衝動的で、もしかすると許されたものではないのかもしれないとさえ感じられます。それにもかかわらず、彼らは悲しみに沈んだ表情で遠くをじっと見ています。女性の右手の小指と薬指はあまり一般的でない離れ方をしており、シーレの自画像にも見られる同様の手の形の補完となっています。
P.S. シーレがどのように病理学から人間の官能性を探ったのか、この物語をお読み下さい(職場閲覧注意!)。
P.P.S. エゴン・シーレは、ウィーン分離派のもう一人の有名人、グスタフ・クリムトの弟子でした。彼の傑作 『接吻』の複製画をDailyArtプリントでチェックしてくださいね。