印象・日の出

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美術史は、新たなジャンルの始まりとなるマイルストーンが大好きですが、本作はもっとも重要なマイルストーンの一つです。今日は印象主義の始まりの絵画——『印象・日の出』をご紹介。これは1874年4月のパリで、のちに“印象派展”として知られるようになる展覧会で初披露され有名となりました。本作には、モネの故郷、ル・アーヴルの港が描かれています。『印象・日の出』というタイトルをつけたのは、主題をぼんやりした描き方で描いたからだと、画家は述べています。「カタログのためにタイトルを聞かれたが、ル・アーブルの眺めというわけにはいかないから『印象、と付け加えてくれ』と言ったのです」それに加えて、美術史家の中には、モネがこの絵に『印象』と名付けたのは、未完成さや細かな描写の欠如への非難を逃れるためだったのではないかと言う者もいます。ですがタイトルにかかわらず、モネはそのような批判を受けました。批評家はこの絵を嫌ったのです。しかし結局、正しかったのは（そして才能豊かで、アートファンにとって永遠の天才となったのは）誰なのか、言うまでもありませんね！ 

 P.S. 印象派画家と知られざる名作について、私たちの印象主義の物語をお読みください。