Mary Cassatt
1877年、アメリカの画家メアリー・カサットはパリのサロンに応募しましたが落選。それは７年間で初めてのことで、サロンに１点も出品することができませんでした。このどん底の時期に、エドガー・ドガが印象派の展覧会に誘います。既に印象派のメンバーになっていた女流画家ベルト・モリゾの同僚となり友人にもなったカサットは、印象派に心地よさを感じ、情熱的に制作に取り組みます。カサットの言葉です。「私たちは絶望的な戦いを挑んでいて、あらゆる力を結集する必要がある。」 彼女は、今日の作品を含む11点を印象派展に出品しました。モデルという職業が自分の本職ではないことを思わせる表情で、無造作にひじ掛け椅子に寝そべる少女の素晴らしい肖像は、モデルの内面を捉えるカサットの天賦の才能をはっきりと示しています。
P.S. メアリー・カサットには子供はいませんでしたが、好んで母子像を描きました。
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