真乳山山谷堀夜景 by  Hiroshige - 1857年 - 36.2 × 24.6 cm 真乳山山谷堀夜景 by  Hiroshige - 1857年 - 36.2 × 24.6 cm

真乳山山谷堀夜景

錦絵/大判 • 36.2 × 24.6 cm
  • Hiroshige - 1797 - October 12, 1858 Hiroshige 1857年

この風景を見て、不気味で謎めいていると感じる人もいれば、印象深くてロマンティックだと感じる人もいます。暗い背景では、待乳山のふもとにある2つの料亭の明かりが、江戸(現在の東京)の今戸橋の柱近くで山谷堀を縁取り、魅惑的な空気を添えています。空には星がきらめき、その反射が水面で踊っています。 

前景に描かれているのは、お供の者が持つ明るい提灯に導かれながら堤防を歩く芸者。この連作において全身で描かれた数少ない人物の一人である彼女の姿は、艶っぽさをまとって際立っています。もしかすると料亭での宴会から戻るところでしょうか。彼女はこの夜の謎めいた存在のままです。

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