マリア・マーガレット・ファン・オスは19世紀前半に活躍したオランダの画家。画家になることを運命づけられていたようです。父は当時国際的に知られていた静物画家のジャン・ファン・オス、母のスザンナは画家ピーテル・フレデリック・ドゥ・ラ・クロワの娘で自身も肖像画を描き、弟のピーテルとゲオルギウスも後に著名な画家になるという家系でした。若い頃から父のアトリエで絵の手ほどきを受けたマリアは、父に倣って花や果物の静物画を描き、時として貝殻やメメント・モリ(訳注:死を思い起こさせるもの)を表す物もモチーフとしました。植物や昆虫の描写を研究し、風景画を描くこともありました。
彼女が画家として世に出たのは35歳になってから。1814年にハーグで開催された「存命の巨匠」展に初めて作品を出品し、1826年にはアムステルダムの王立美術アカデミーの会員になりました。
今日の作品は、アムステルダム国立美術館で観ることができます。
P.S. テレーズ・シュヴァルツェをご存じですか?彼女もまた芸術一家で育った19世紀オランダの画家です。
P.P.S. 今日紹介した傑作は、フード&ドリンクのアート・ポストカード50枚セットの内の1点です。おいしそうなフード&ドリンクが盛りだくさんですよ!