オランダ室内空間ののぞきからくり箱 by Samuel van Hoogstraten - 1663年 - 41.9 × 30.2 × 28.3 cm オランダ室内空間ののぞきからくり箱 by Samuel van Hoogstraten - 1663年 - 41.9 × 30.2 × 28.3 cm

オランダ室内空間ののぞきからくり箱

油彩、鏡、クルミ材 • 41.9 × 30.2 × 28.3 cm
  • Samuel van Hoogstraten - 2 August 1627 - 19 October 1678 Samuel van Hoogstraten 1663年

サミュエル・ディルクス・ファン・ホーホストラーテンはオランダ黄金時代の画家、詩人。芸術理論に関する著作も遺しています。今日紹介するのは、彼が作った一風変わった作品、のぞきからくり箱です。1650年頃からおよそ25年の間、オランダで制作されたのぞきからくり箱は、線遠近法を応用して目の錯覚を起こすもの。のぞき穴から五角形の箱の中を覗くと、目の錯覚によって中に描かれた絵が立体的に見えました。光が反射鏡に当たることで中が見える仕掛けでした。 描かれたのは、風俗や静物、建築物の景観、この世の快楽の虚しさの象徴など、17世紀後半のオランダ絵画に特徴的な主題でした。いわゆるデトロイト・ボックスは、現存する6つしかないのぞきからくり箱の内の一つです。

P.S. だまし絵がお好きな方は、アンドレア・マンテーニャの傑作『婚礼の間』をチェックしてみてください!